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画像展示室
本ページでは皆様から投稿された作品のうち,主に画像をご紹介いたします.いい写真などはホームページの表紙などに掲載させて頂く場合もあります.ふるってご投稿をお願いいたします.
投稿者:大曽根 悦朗
投稿日:2009年 7月31日
タイトル:スイス絵はがき紀行
スイス絵はがき紀行
2
009年6月17日〜25日、ロマンチック街道を訪ねて以来の18年ぶりの海外旅行。
時に合わせて、液体、固体、気体と変わる水の世界を表したつもりです。
カペル橋
ルツェルンは懐かしい。宿は、ロイヌ川から100mと離れていない。川に斜めに架かった屋根のあるカペル橋。天井には歴史語る額が架かっていた。焼けてしまって再現された姿は変わらないが、額の無くなってしまったところや、焦げてすすけたままの額はそれが又歴史である。餌を目当てに白鳥が寄ってくる姿は変わっていない。
ユングフラウ
ユングフラウは全く雲に包まれて見えない。ウェンゲンは雨模様である。失望とわずかな期待をいだいて登山電車に乗り込む。トンネルの途中の第2展望洞窟は、突然光が溢れている。一斉に歓声ともつかない声が沸き上がる。頂上は、青空をキャンバスにして、雪を突き破った岩が輝いている。満足感が充満している。
お花畑と登山電車
帰りは、乗り換え駅の一つ前で下車。幸い雨の方が待っててくれるかのように、ハイキングには支障がない。今を盛りの高山植物の色とりどりの色彩に、それだけで嬉の声が上がっている。下りの登山電車からは、歩きたいという声が聞こえてきそうだ。
ウエンゲンの小さな
教会
隠れた写真
スッポト
宿の窓からは、小さな教会の時計台が見える。1時間ごとに時間を懐かしい音で告げてくれる。登山電車から俯瞰できる、ウェンゲンは切り立った崖の上1、274mのところにある人気の少ない静かな村だ。
次の目的地ツェルマット。途中下りの登山電車から、滝をバックにした教会の撮影ポイント。動く度にレイアウトが変わっていく。落差300メートル、一枚岩を落ちてくる飛沫をあげる一条の筋は、一服の絵である。
氷河特急
氷河特急に乗るべくアンデルマットへ。途中2千メートルを超えた2つ峠を越えなくてはならない。ますます霧が深くなってくる。峠の間には有名なローヌ氷河が、年ごとにヤセて、すすけたような姿をさらしている。
山を縫うように、降りてくる赤と白の期待の氷河特急。草原や谷間、古い家並みや切り立つ断崖はそれぞれ違う趣がある。動き出した時の感激は、何時しか慣れてしまって声も聞こえなくなっている。3時間半、美味しいご馳走も続くと食傷するの譬えである。
マッターホルン
終着ツェルマット。振り返るとマッターホルンの頭だけが、首に雲のショールを纏っている。
明日の5時、朝焼けのマッターホルンの撮影ポイントへ。残念ながら全身雲のベールの中。
3,130m展望台への登山電車が走り始めるころ、みぞれ混じりの雨。頂上の展望台では視界ゼロ。しかし、30分しないうちに、あたりの雲が切れてきた。待つしかない。正面から全身をと願いつつも、雲は纏わり付き切れることはない。下り電車では、更に雲は切れてくる。しかし、どうしても全身を見せてくれない。ハイキングの途中で何度も振り返って見たが、雲が纏わり付いている。
今日は、モンブラン。5時カーテンを開けると、なんと一糸まとわないマッターホルンの姿がそこにある。昨日の撮影ポイントへと急いだ。朝焼けは今か今と、既にかなりの人が待ち焦がれている。しかし、横顔が赤く焼けることはなかった。雲の様子にも左右されるらしい。これだけで大満足である。来た甲斐があった。
モンブラン
フランス領のシャモニーに着いた時は、快晴である。しかし、下からはモンブランは雲隠れして見えない。今日もキッとついていると思えてならない。
途中ケーブルを乗り換え一気に、さらにエレベータで3、842mの展望台。外気は、マイナスの世界。下からはどうしても見せてくれなかったつるつるの丸頭が光輝いている。稜線をごま粒のような人が動いている。
田園風景
これで、3山見ることができた。何度目かにやっと見えたという話を聞くと、その幸運を感謝しなくていられない。
最後のベルンへの途中、田園風景は豊かで、ゆったりした風が流れている。
ベルン市街
スイスの首都はと、とっさに聞かれると戸惑う。ベルンだと答えられる人は多くはないはずだ。ベルンは熊のことで、町のシンボルになっている。至るところで熊の旗を見かける。
熊の行進が時を刻んでいる時計台。旧市街は、ユネスコの世界遺産にも登録されている。5時を過ぎると、すべての商店が閉まってしまうのは、時間がゆっくり流れているような気がしてくる。
10年前、漠然と描いた夢。1冊でもいい、画集を出したいと思って始めたエッセーと水彩画。
途中、何度も挫折しかかった時もあったが、家内の意見は支えになった。時には厳しい、時には励ましの批評家であった。
今回の絵はがきを主体とした小さな冊子は、まだまだ拙いものであるが、10年の節目になったと思う。
また、これから努力を続けていれば、すこしずつではあるが、必ず前進できると思えるようになったのは幸いである。
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