八王子市 片倉台自治会 HP部会
更新:2015/08/15 15:23:09
平成27年度 スタンドパイプ操作体験訓練 詳細

実施日:平成27年7月05日 午前10:30〜12:00 片倉台自治会館前
防災情報新聞(防災情報機構発行)にも報道掲載されています

スタンドパイプの説明


平時から消火栓の位置場所・消火栓形態を把握しておく事が大切です。
角型消火栓蓋

丸型消火栓蓋

  スタンドパイプとは「大災害や大火災時」に消防隊の到着が困難な時又は遅れる時に地域住民が消火栓や排水栓を使用して放水できる消防機器装置です。
東京消防庁は消火栓の使用許可、東京都は水道管の使用許可を認めることにより地域住民の使用が可能になりました。
片倉台自治会はこの機器を一式導入し、 第一回の操作体験訓練が北野消防署の協力指導により自治会役員・自主防災隊・七国4丁目防災会など25名が参加し7月5日に自治会館前の消火栓を使用して体験訓練が実施されました。

この器具は軽量で移動・設置・操作が簡単で女性・老齢者も操作できる事が特徴です。

スタンドパイプの操作に於いては少なくとも4名の人員が望ましい。 操作においては
「ヘルメット・手袋・安全靴・キャップライト・赤色点滅棒」等、安全操作準備が望ましい。


  最少配置人数 :4〜5人 が共同・分担して操作放水にあたる
1:指揮者: 全体の指揮と安全管理:「現場にきたメンバーの最熟練者」
2:消火栓操作員:消火栓の開閉操作と送水制御操作:「扱い慣れた隊員」
3:筒先放水員:筒先の保持と放水:「比較的体力のある人」
4:放水補助員:筒先側ホースの接続・筒先放水補助:「放水員に準ずる」
5:伝令員:消火栓側ホースの接続・担当官の伝令:「運動量に耐える人」

 

スタンドパイプセットの部品名称
スタンドパイプ一式

スタンドパイプ本体+媒介金具:
地下式消火栓とホースを接続する器具で媒介金具(青色リング部分)によりスタンドパイプ口径65mmとホース口径40mmを接続する為の器具で媒介金具は平時からスタンドパイプと接続状態で保管する。 



 スピンドルドライイバー :
送水ノズルの開閉を地上から制御する為のハンドルです。
 

スタンドパイプとスピンドルドライバー

 ホース
消火用ホース
口径40mm:
長さ:20m/1本
4本延長で約80m先の火災に対応

ホース 20m4本
 
 筒先:放水銃+ノズル

放水銃+ノズル:
放水開始・中止を先端で操作する器具
放水形状を挟角〜広角操作ができる
 

筒先

ノズル
 開錠開栓ハンドル (開栓十字鍵)

消火栓蓋を開ける為のハンドル

十字鍵ハンドル
 台車

緊急時に1人でも容易に牽引できる。
2輪タイヤ付の軽量強健な台車
スタンドパイプセット部品名称の写真参照下さい 

消火栓の場所蓋の種類

消火栓の蓋は2種類
角型と丸型がありそれぞれ設置年度により
開閉方式がことなる。
角型:引き出し型 長番型
丸型:半回転型

 

消火栓の蓋
 
排水栓
私道や狭い道路に布設された配水管の末端部分などに設置されたもので、濁り水の排除などに使用し構造は消火栓と同じです。
この中も消火栓と同様になっておりスタンドパイプが使用できる。

排水栓の蓋

 消火栓内の構造
◎形状:吐水口(送水口)
スタンドパイプを装着する場所

◇形状:開閉バルブ:
スピンドルドライバーを挿入する
開閉バルブ・吐水口

手前のハンドルが2時方向なら開、
12時垂直なら閉,通常開になっている


この給水器具セットを用意すれば災害時の給水機器としても使用可能です。
東京都は27年末までに2600セットの配布を計画しています。

一般市販品の災害時のスタンドパイプ接続用給水器具
給水器具

 A班2名:消火栓・スタンドパイプ担当
   1:器具の移動 2人が望ましい(1人は移動しながらの周囲の安全確認)
台車ごと火災現場に近い消火栓迄移動し器具を降ろし設置準備をする。

2:消火栓マンホールの蓋を開き開栓送水まで(頑強な人が望ましい)
A:消火栓の周囲の安全を確認する・・
安全監視員と一体が望ましい
必要に応じて道路の遮断・標識コーン・点滅ライトの設置


B:蓋開閉器具ハンドルの指定先端を蓋の鍵穴に差し込む
蓋の形状により蓋開閉器具の使用方法が異なる・・
器具のの各先端の形状を把握

C:
ハンドルを持ち上げ蓋を少し引上げ手前に引き出す。蓋の形状(丸型・角形・年代)により異なる場合がある。消火栓・排水栓・丸型排水栓など
吐水口がないものもあるので注意・事前確認
両足を開いて蓋をまたぐ体勢で行う


D:
角型は蓋を落とさぬように道路上に完全に引き出す。

E:
マンホール内の消火栓の開閉ハンドルが開(2時方向)を確認。閉はハンドルが垂直(12時)になっている。
バルブ(□)・吐水口(○)を確認。
夜間はライト必要 ライト付キャップが便利


3:吐水確認
消火栓開閉ハンドルを消火栓ノズル(□)に差し込みバルブを少し開き吐水口(○)から水がでるのを確認し、濁った水が完全に出るまで続ける濁った水が無くなれば一端バルブを閉める

4:スタンドパイプの取付
スタンドパイプ下部を消火栓吐水口(○)に挿入圧着固定する
上部の送水口が火災現場方向に向くように設置し抜けない事を最上部の把手を引いて確認する。
レバーは握ると外れてしまう

5:ホースをスタンドパイプに装着
ホースの青金具をスタンドパイプ青金具(媒介)に装着

6:開栓 送水

放水銃担当の送水合図要請により開栓・全開する。左廻し
手を上に上げた場合は送水要請・水平の場合は停止

7:閉栓
放水銃担当の送水合図要請により閉栓する右廻し

8:器具撤去 ハンドル スタンドパイプ ホース 筒先

9:蓋閉め

10:器具・備品を台車に積み移動
 B班2名: ホース延長・放水銃(筒先)放水 担当

  1:ホース・放水銃 台車から消火栓蓋の近くに降ろす

2:ホースを延長

ホース(青色部分)を踏み固定し赤色部分を上に引き上げ乍らホース全体を前方に投げ出す

3:ホース装着 ホースとタンドパイプを装着する。 ホースの青色部分の金具をスタンドパイプの青色媒介金具に装着する。完全に装着を確認する

4:ホースと放水銃を装着合 ホース赤色部分の金具に放水銃(筒先)を装着し確認

5:火元に放水銃を持ち走る

6:放水準備完了の確認の合図を送る 頭上に手を高く上げる。又は声で連絡する。
ホース連結で長距離の場合は補助員が途中まで戻り合図する。

7:水が放水銃まで到達確認

8:放水を開始 放水放射角度を調整
ジェット放水 広域放水など放水角度調整する

9:放水完了 放水終了により閉栓要請合図を送る

10:閉栓確認 閉栓合図で放水銃より排水し、放水銃を外す

11:ホースを回収する ホースを重ねて丸く巻きまとめる。

12:移動 他の器具と確認し台車に積載移動

13:保管
倉庫に保管前に器具一式の確認とホースの洗浄・乾燥

 A班2名:消火栓・スタンドパイプ 担当:実施内容
消火栓蓋を開く〜スタンドパイプ設置〜開栓合図待ち
蓋の鍵穴形状を確認
 蓋の確認
 鍵穴にに合った消火栓開閉金具の先端を鍵穴に差し込む

注意:右側方向が火災現場として反対側の鍵穴に差し込み引き出す。

 鍵穴にハンドルを差し込む
 蓋を少し引上げ、手前に引く

腰を落とし力を入れ腰を痛めないように注意
 
蓋を少し引き出す
 手前に引き出す

蓋を溝に落とさぬように注意
 
蓋を引きDしながら消火栓内を確認
 蓋を全部引出す

蓋の引き出しは中途半端にせず
全部引き出す。

足の上に落とさぬように足は広げて引き出す。足を開かないと腰を痛めたり蓋を落とした場合、足の負傷の可能性あり

 蓋を完全に引き出す
  使用前確認
開閉ハンドル(手前のレバー)が2時方向なら開の状態、12時なら閉の状態。
通常は開の状態です。

消火水栓バルブ確認
左ののが開閉栓バルブ

吐水口確認
右ののが吐水口

夜間は暗く見えにくいのでキャップライト使用が望ましい
 
消火栓内部
 水の吐水確認

開閉栓バルブに開閉ハンドルを差し込む
ゆっくり少しずつハンドルを(左廻し)廻し開き、吐水口(○)から水が出るのを確認
濁った水が出終わるまで吐水してから一端閉める

 スピンドルドライバーを差し込みテスト吐水
 スタンドパイプの設置 1

スタンドパイプを吐水口に挿入圧着する。カチャと音を確認、
外れないか上部の赤の部分を握り引上げげ固定を確認する


 スタンドパイプを挿入

スタンドパイプの垂直確認


 スタンドパイプの設置 2

スタンドパイプの送水口方向を火災現場方向に向ける(ホース延長方向)

送水口の方向確認
 ホースの装着 1

ホース延長が済んだホース元の金具(青色)をスタンドパイプの青色媒介金具に挿入する。軽く押し込むだけでワンタッチで装着される。
媒介金具は通常スタンドパイプに装着されて保存されている。

この作業はホース担当補助員が行ても良い。


ホースの青金具を接合


媒介金具とホースの青金具を装着接合
 ホース挿入固着確認

完全に挿入固定されたかホース部分を引っ張て確認
赤色部分を抑え、青色部分を引き固定された事を確認する

スタンドパイプのレバーは全体に握らない。

 装着保持方法

ホースの抜け確認
 ホース取付完了
放水班の放水準備完了

以後作業完了までスタンドパイプの開閉レバーは絶対に触らない。 万一送水時に、過てレバーを握るとスタンドパイプが外れて大事故につながる
 
ホース取付状態
 開栓合図まで待機

放水班からの送水合図を待つ
合図は声確認・又は放水担当が手を頭の上に垂直にあげたか視認する。
開栓合図を待つ

スピンドルドライバーを握り開栓合図を待つ

開栓合図を待つ
 
開栓
 合図を受け開栓開始

合図を受けたら了解開栓合図を送る。手を頭上に垂直にあげる
開栓を開始する。

この開栓ハンドルが固くきついので注意して行う。

全開まで約3回転半

女性でも可能だが大変な作業だ。
どの位い固い物である事を知っておく事も大切です。

皆さん貴重な開栓体験されました。



開栓開始 左廻し

開栓開始 左廻し

開栓開始 左廻し
 
 閉栓合図まで待機

放水終了まで常にスタンドパイパイプの傍で状況を見守り離れない、放水班から閉栓の合図が出るまで現場で見守り待機する

 
 閉栓 閉栓の合図により終了作業開始 
 放水班から閉栓合図を受ける 放水班から閉栓の合図は声又は腕を水平に振る
この合図を知っておくことが大切

 
 放水班から閉栓合図を受け閉栓開始

閉栓合図は声、又は手を胸付近で水平に振るのを確認し閉栓を開始する。
 バルブ開閉ハンドルを右廻しで完全に締め切る 
閉栓
ホース金具をスタンドパイプから外す

ホース内の水が排出された事を確認したらホースを外す
 閉栓完了の合図を送り放水班の吐水完了合図を受けホースの減圧を確認してホース金具をスタンドパイプから外す。

外した際に双方の口から水が噴き出ることがあるので注意

ホース側の青のメタル部分の親指部分のリングを押すと外れる
ホース金具を媒介金具から外す リングを押しこむ
 ホースを外す

ホースをスタンドパイプから外す
排水処理

ホースをスタンドパイプから外す
排水処理

排水処理
スタンドパイプとスピンドルドライバーを抜き取る

吐水栓からスタンドパイプのレバーを両手で握り上に引き上げると外れる・その後にスピンドルドライバーを抜きとる
 
 蓋を閉める
閉める前に消火栓内に異常がないか確認する。

蓋を閉める

蓋を閉める
 
機器一式の有無を確認台車に積み込み倉庫に移動
倉庫では洗浄乾燥後カバーを付けて台車に積載し保管


 
B班:ホース延長・放水担当
 スタンドパイプの傍でホースの延長作業を開始する
延長後即スタンドパイプに接合できる直近場所が大切。
放水銃(筒先)はホース延長後即渡せるようにそばで待機
 ホース延長
 ホースの青色部分をしっかり踏み抑えホース赤の口金をしっかり持ちホース束が崩れぬように立て右手で強く前方へ押し出すと同時に赤の口金部を引き上げホースを前方へ投げ出す。

ホース延長
 
ホース延長
 投げ出されたホース
延長ホース 
 延長されたホース 折れ・ねじれなどないように延長する


延長ホース
 
 放水銃(筒先)をホース先端の赤印の金具に挿入固定する
装着されたホース
 
 放水銃をもって火災現場方向へホースを伸ばしながら走る
火災方向へ走る

 火災方向へ走る
 ホースを一杯まで進み少し戻り
ホースの余裕を持たせる
(下写真)

 
ホース先端
 放水準備完了合図

ホースがよじれてないか、折れてないか確認しOKなら放水体勢・準備完了の合図を消火栓班に送る

近い場合は声・手を垂直にあげる(閉栓は手を横に水平に振る)





 放水の種類

JET:直線 遠くまで届く

120度 90度 60度など放水形状を変化できる。






 
 放水
 JET  
 JET 挟角放水

 60度 広角放水

 放水終了
ノズルを閉放水終了る
 
 閉栓合図をする
スタンドパイプ班に合図する
 
 排水
閉栓を完了を確認し ノズルを開き筒先から排水する
 
 筒先をホースから外す
 
 ホース内の水を排水
 
 ホースを巻く



消防隊が到着したら
消防隊・消防団が到着したら放水を中止し現場を消防隊員に引き継ぎ安全な場所に避難する

ページ中の固有名詞・表現は東京消防庁および東京都のHPから引用しています。

校正製作文責 関町佳寛 HP部会 防災担当 日本防災士機構 防災士

更新日:2014年4月10日
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